パックマン・ディフェンス(デッドマンズトリガー)
M&A用語
2022.1.123 years前
パックマン・ディフェンス(デッドマンズトリガー)とは
パックマン・ディフェンスとは、買収防衛策のひとつで、「デッドマンズトリガー」や「逆買収」とも呼ばれます。具体的には、「逆買収」という日本語名の通りで、買収を仕掛けられた企業が、逆に買収を仕掛けてきた企業を買収してしまう手法です。買収に買収で対抗するため、多額の資金が準備できなければならず、財務が健全な企業でなければ実行できない方法といえます。
「自社よりも規模が小さい企業が、LBOのスキームで買収先の資産を担保に多額の借入を行って買収を仕掛けてきたケース」など、買収側の企業価値があまり高くない場合は、比較的、パックマン・ディフェンスを行いやすいかもしれませんが、それでも多額の資金が必要であることには違いありません。自社に資金力がない場合、ホワイトナイトを見つけ、ホワイトナイトに買収を仕掛けてきた企業に対して買収を仕掛けてもらうという方法もあります。
パックマン・ディフェンスの由来
この「パックマン・ディフェンス」という名前ですが、あの有名なゲームである「パックマン」が由来です。パックマンのゲームでは、パックマンを操作してモンスターから逃げながら餌を食べていきます。その餌の中に「パワーエサ」があり、これを食べると、逆にモンスターを撃退することができるようになります。これが、買収を仕掛けられた企業が逆に買収を仕掛ける姿に似ていることから、「パックマン・ディフェンス」と名付けられました。